本来基礎の隙間を埋めるために使用される流動化処理土を用いて、椅子としてどんなものが実現できるかにチャレンジした。

 高い流動性を十分に活かした複雑な形状は、シンプルな一つのユニットの組み合わせから成り立っている。一つのユニットは立方体の頂点から合同な三角錐を引き抜いたもので、効率的に重量を軽減している。ブロックの積層に見えるが全て一つにつながっている。全体のボリュームはあえて椅子としての純粋な形状を使用し、プロトタイプとしてコンセプトをわかりやすくした。