亀山駅再開発プロジェクト

BIMで“可能性の拡張”を支える再開発計画――設計フェーズの意思決定を劇的に効率化

本プロジェクトでは、東畑建築事務所のパートナーとして、基本計画から基本設計にかけてBIM活用の中核を担いました。
再開発という大規模・多様な要件が求められる中、弊社はRevitを駆使した高度なボリューム検討と空間シミュレーションによって、プロジェクトの意思決定を加速させています。

データドリブンな設計検討 ― “蔵書数”から逆算する空間計画

図書館部分の検討においては、まず蔵書数という具体的な数値データからボリュームを即時算出。
初期段階で“3階建て”案の限界を明らかにし、設計要件を満たすために一部を4階建てに変更する合理的な判断を導きました。

多様な空間提案を、スピーディかつ論理的に比較

吹抜けスペースに関しても、勾配屋根を活かしたダイナミックな空間案や、陸屋根で開放感を最大化する案など、Revitのデザインオプション機能を活用しながら、図面・3Dモデル・数量情報を一気通貫で比較検証。
断面・立面・ファサード検討も、BIM上で一元管理することで、設計者同士の意思疎通・合意形成が飛躍的に効率化されました。

ファサードからインテリアまで、一貫した検証・提案体制

カーテンウォールやルーバーなども、基本的なビルトインファミリの活用だけで意匠・構造・設備が連携した検討が可能
設計の“見える化”により、平面・断面の計画が迅速かつ確実に進行。BIM導入の本質的なメリットをクライアント・プロジェクト関係者に実感いただきました。


設計初期からBIMを本格導入することで、“不確実性の高い再開発プロジェクト”においても、根拠ある判断とスピーディな設計進行が可能になります。
複雑な条件下でも、“データ”と“空間”を直結するノウハウで、プロジェクトの価値最大化に貢献いたします。